「一期一会」と言う言葉がありますが、人と人との出会いとは奇妙なものです。中には「袖すり合うも一生の不覚、こいつとさえ出会ってなければなあ…」という出会いがあるのも事実ですが、そのような出会いでさえ、人生において土となり、色となるものであると思っています。
本年度林理事長の下、2度目の副理事長職を仰せつかり、担当させていただくのは「輝く人財育成委員会」。40周年記念事業としてスタートし、本年3回目を迎える少年サッカー大会『羽島JC杯 サッカー大会』の開催、そして新たに我々の仲間となる新入会員の育成がその大きな役割となります。『輝く人財』とはその新入会員たちであり、近い未来に世界を背負っていく子どもたちのことでもあります。
私が本年度、輝く人財育成委員会委員長にお願いしたいことはただ一つ。「『それども』と言い続けられる人財を育成してほしい。」ということです。
私自身は時代などというものは広義においてそのすべてが過渡期だと思っていますが、このようなご時世です、つらい時もあるでしょうし、ままならないと思う時もあるでしょう。やってられるか!と思う時もあるかもしれません。まあ、実際に私もあるわけなんですが…。
しかし、「それでも」なんです。これは子どもたちにも伝えていかねばならないことだと思いますが、サッカーの試合で残り1分しかなくても、「それでも」なんです。決して絶望しない。絶望さえしなければその先に何かあるはずなんです。それは本来望んだものではないかもしれないけれども、「それでも」何かはつかめる。「ああ、これは不可能だ。」で終わるのではなく、現状に甘んじるのではなくて、「それでも」と考え続ける、努力し続けることができる。そんな人財が出会って、集まって、互いを語り、まちを語り、未来を語る。お互いを支え合う、高め合う。そしてその後の世代には「それでも」と言い続けられる子どもたちが続く。これでまちが、未来が良くならないはずはないんです。
人は進歩するために人に出会い、進化するために世代を重ねるのだと思っています。
新入会員の方々にはぜひ、さまざまな出会いの中で進歩していってほしいと思いますし、子どもたちは我々より賢明な、進化した種であってほしい。
力足らずでしょうが「それでも」精一杯支えていきたいと思います。
1年間よろしくお願いいたします。
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